  | あげること
イラストレーターの世界で「あげる」と言えば
締切りを意味する。
「アップ」とかともいいますが。
何でかわかんないけど・・
「でき上がる」からきてるのかな?
イラストレーターは締切のある仕事。
毎日毎日締切がやってくる。
20年近くもやっていると
すっかり締切体質になってしまってはいるが
それでもやはり毎回苦しんでいる。
今は自宅と仕事場が同じなので、
便利な反面ついダラダラとなってしまう。
しかし、締切は変わらないから
当然のごとく超夜型になってしまった。
これは「経験値による逆算のなせる技」・・
と大袈裟に書いてみたけど、
描くのにかかる時間が大体読めるようになったから
締切から追っかけるようにナッタだけの話。
ところで、モノを作ったりする方々
皆さんそうだと思うけど
ホントいつも産みの苦しみがつらい〜。
ラフを描くのは楽しいんだけど
フィニッシュの描き始めまでが
やたらと時間がかかる。
描き始めの部分のレベルが
作品全体の出来を決定してしまうからだ。
結果を先送りしたいのです。
ちょっとだけ。
逆に時間がいっぱいあっても
いいものが出来るわけではないしね。
瞬発力でスタートを乗り切ればあとは体力勝負。
体力が落ちると集中力も途切れがち。
普段スポーツなんてしたことないから
当然集中力も段々落ちてきてる。
描いてる途中でついネットに迷い込んだり、
資料探しがいつの間にか失せ物探しになってたり。
が、ここに締切という
一種の橋のようなモノがあって
そのたもとで「あげた」イラストを渡して
「次行ってよし!」となる。
「あげる」のは苦しい。
イラストレーターの場合は1人ぼっちの孤独な作業。
カラスの鳴き声はマシとしても
朝日が上がってくると心臓がドキドキしだす。
それでも「あげる」のは楽しい。
今回のイラストは
最近車好きの友人のために描いたモノ。
これは締切緩かったなー。最後は徹夜したけど。
さ、また今日もカラスと一緒に
朝日までに「あげる」かー。
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大久保ナオ登 :イラストレーター
1964年 岐阜県生まれ。
京都外国語大学中退、
1986年 東京デザイナー学院名古屋校卒。
第5回 ハンズ大賞入選。
第16回 愛知県優秀広告作品展入選
1996年 ARTBOX イラストファイルオーディション入選
1997年 9th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1998年 10th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1999年 11th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞

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