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すむこと
先日知りあったデザイナーさんが引っ越しをした。
知りあったばっかりだが
もともとタイトなスケジュールと、
引っ越した翌日に入稿ということもあって
ネットに繋がってなく、
久し振りにCD-ROM手持ち納品となった。
初めておじゃましたそのお宅は、
おしゃれな雑誌にでてくるような・・
とは対局にある、築50年とかの長屋風一軒家。
もともとは芸者さんが住んでいたんだそうで
作り付けの着物ダンスや、
そこここに和のしゃれたしつらえがされていた。
路地を挟んでお向かいさんと
2階からこんにちは〜みたいな。
こういうのもあこがれるな。ちゃぶ台な世界。
ただ職業柄デスクワークがメインなので
和オンリーにはできないという
ジレンマはあるみたい。
ウチはといえばまあ、一応都心なのか
築40年ほどの低層マンションの2DK。
でかい地震がきたらぺちゃんこな雰囲気。
仕事場と住まいを兼ねているので忙しくなると
ずーっと仕事している感じになってしまう。
休憩してもしてないような。
寝てても寝てないような。
やっぱり住まいと仕事場は別けたい。
今のところは、
長屋の一画か商店街の中の1軒がいいかな。
地に足ついてる感じ。
近所のおっちゃんと立ち話したりして。
住まいはとにかく風が通るところがいいね。
木のサッシか鉄のサッシで。
今の住まいは賃貸なんだけど
創意と工夫と汗と涙(笑)で、
なんとからしく住んでいる。
ピカピカ、シャキーンなデザイン小物が・・とかは
ちょっと苦手になっちゃった。
やっぱり人の気配がちゃんとする家がいい。
生活感があるのも悪くない。
ちゃんと気持ちが行き届くくらいのサイズの。
東京は最先端の施設が多い。
今この瞬間も壊してまた作っている。
古けりゃ何でもいいわけじゃないが
戦災を免れて残っていたりする。
そんなところに住んでいたりしても
全くオッケーなのも東京ならではなんじゃないかな。
地方だとそういうところに住んでちゃだめだろ
みたいな感じがあるような気がする。
東京では住宅事情の悪さからか
逆に自由に選択できる。
それを受け止められる世の中のあり方自体も
文化といえるんじゃないでしょうか〜。
バブルのころにはこんなこと思いもしなかった。
ある意味やっぱりバブルは崩壊して良かった。
地に足つけて生きている感覚を
教えてもらっただけでも。
足りないモノを数えることも多いけど、
持たないことも幸せだなと
思えるようになってきた。
ような・・。
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大久保ナオ登 :イラストレーター
1964年 岐阜県生まれ。
京都外国語大学中退、
1986年 東京デザイナー学院名古屋校卒。
第5回 ハンズ大賞入選。
第16回 愛知県優秀広告作品展入選
1996年 ARTBOX イラストファイルオーディション入選
1997年 9th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1998年 10th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1999年 11th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞

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