 |
わすれること
「ザルのようなアタマ」 ならまだしも、
そのザルの枠だけしか無いんじゃないか?
ってくらい全てが通り抜ける。
ザルならまだ網の目の間に
溜まったりもするだろうに…。
忘れるといけないからと思ってサイフの上に
置いておいた買い物のメモをわざわざ除けて
持っていくのを忘れたり。
故意なんじゃないかと…。
いや、そこまで自虐的じゃないし。
先日テレビで作家の大西巨人さんの
「神聖喜劇」に関するドキュメントを観た。
ボクはまだ読んでませんが、
どうも、その主人公は大西さんご本人を元に
書かれているようで、
ご自身も戦争中の様々な困難を記憶力を駆使して
切り抜けられたことがあったそう。
小説もコミックもあるようなので
読んでみようと思ってますが、みなさんも是非に。
比べるべくも無いけど、
ボクのような人間からするともーんの凄いことです。
このザルアタマからすると
養老孟司さん、立花隆さんとかもうあこがれです。
かっこいい。
話にちゃんと根拠があって。
自分の場合は「〜な感じ」ばっかし。
これはこうで、こうだから、こうなりますと
キチンと話せるといいなーとか思いますが、無理。
高校時代から「大久保には金貸すな!」とか
言われてたくらい忘れます。
呑んだら記憶がトブとかじゃなくて
普通に夕べのことも忘れてるし。
人の名前も出てこない。
土屋アンナを思い出すのに
「前は漢字で後ろはカタカナ」から始めて
「山田マリア」みたいのまで行ってから
「土屋アンナ」に辿り着くのに10分かかったり。
ま、出てくりゃいい方でもあったり。
人の記憶の中でかなり細かく覚えてるのが
ニオイらしい。
何か似てる同じジャンルなんだけど昔嗅いだ
あのニオイとはちょっと違うなーとかはわかる。
最近あんまし無いけど夏の雨のニオイとか、
「乾いた地面にあたって舞い上がった土を含んだ雨粒のニオイ」。みたいな。
その瞬間に高校時代の自分にひゅーんとトブ。
不思議な感覚。旅をしたような。
毎日毎日、垂れ流されるどーでもいいような情報を
詰め込まれて、聞きたくも無い観たくも無いような
モノを見せられる。
スーパーな記憶力を持ってしまった方々は
そんなことまでアタマから抜けなくなっちゃうのか?
つらかった記憶とかも。
ん〜、なら、逆にボクのザルアタマも少しはボクの
のんきな人生の役にたっているのかも。
|
|
 |


大久保ナオ登 :イラストレーター
1964年 岐阜県生まれ。
京都外国語大学中退、
1986年 東京デザイナー学院名古屋校卒。
第5回 ハンズ大賞入選。
第16回 愛知県優秀広告作品展入選
1996年 ARTBOX イラストファイルオーディション入選
1997年 9th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1998年 10th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1999年 11th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞

|