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かんじること
自分の感覚として、肌で感じてということが
減ってきた。
外に出てとか、直に話すことが少なくなって
きたからかもしれないけど、
やっぱりネットやメールの功罪の一部だと思う。
カタカタ検索すると、
すぐに何らかの情報が出てくるのは大変助かる。
イラストレーターという仕事柄細かな部分を
画像で知りたいなんていう時も
以前なら速攻、本屋へ走るとかしなきゃ
いけなかったが今ではかなりの部分を
ネットで知ることができてしまう。
比較的楽に集められる情報ゆえ
後から思い返すとリアルな情報だったのか
ヴァーチャルな情報だったのか
あやふやになってしまっていたりして。
実際会ったことないのに
前から知り合いみたいな気になっちゃっていたりとか、
歩いてて振り返ったら
「あ、前に来たことあったっけ!」みたいな。
デジャブーか? と、思いきや
ネットうろうろしてた時に途中で
ちょっと画像を見たことあった画像だったり。
5年ほど前までボクは
木や金属、紙、粘土、グラスファイバーとかを
使っていろんなものを作っていた。
その頃まではやはり手の表面の勘というか、
指で撫でるとどこが膨らんでいるかとか、
かなりの精度でわかった。
線画だけしかやらなくなった今となっては
その感覚はどこかに飛んでいってしまった。
よく指とか切ったりして「痛っ!」て感覚も
染み込んでいたはずだけど
ケガが減った今の方が刃物に関しては
恐怖感が生まれてきた。
使って慣れて親しんでいる内はいいけど
離れてしまうとわからなくなった感覚が
「コワイ」にすり替わってしまったようだ。
個展が終わってから、展示用にプリントした
データのもとをブック用に再レイアウトしてみて、
明らかに展示した作品よりも良くなっているのに
気が付いた。
バタバタしすぎて後半仕上げることばっかりに
気を取られて、空間を感じることや、
続きを想像させることをおろそかにしてた。
とても気をつけていたつもりが鈍くなっていた。
全部見せちゃおうと欲張っていたようで。
全部見せてしまうとそこでその世界はおしまい。
見えなければ人は想像する能力を持っている。
磨かないと感覚もどんどん衰えていくのかな〜。
カラダだけかと思っていたけど。
あ〜、何年やってんだろ。
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大久保ナオ登 :イラストレーター
1964年 岐阜県生まれ。
京都外国語大学中退、
1986年 東京デザイナー学院名古屋校卒。
第5回 ハンズ大賞入選。
第16回 愛知県優秀広告作品展入選
1996年 ARTBOX イラストファイルオーディション入選
1997年 9th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1998年 10th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1999年 11th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞

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