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そうぞうすること
9月の半ばにちょっと遅めの夏休みをとって
実家に帰省した。
実家の車庫で車いじりを3日ほど。
その間でボクの相方の実家に顔を出した。
両親とも元気。
妹夫婦、そして、小5の姪っ子と小1の甥っ子。
姪っ子はすっかり女の子っぽくなってきて
まいっちゃうのだが、
今回はこの甥っ子の方にやられた。
「こんにちはー!」と玄関に入ったボクに
いきなり水鉄砲でどばー。
半年に1回位しか会わないから
当然成長著しいのだが、男の子らしいというか、
っぽいというか。
去年の夏までは虫のムシで蝉の抜け殻を
何十個と集めていた。
それがまたこっちにとっては
夏らしい風物詩のように感じていた。
ところが今年は虫の洗礼も有るにはあったが
もっと生活寄り。
部屋の隅っこを這っていた1cm位の長さの
芋虫みたいのを指でつまんで「ほら!」と
よこそうとしてくる。
こっちは虫が大の苦手。
「ぎゃー。」
大人の威厳など端から無いが男としてはちと問題かも。
その彼が次に
マイ色鉛筆とマイスケッチブックを持ってきて
お絵かきを始めた。
それなら任せろと・・思ったのもつかの間。
今回の本題はここから。
驚いた。
ページをめくった瞬間、口からお話が溢れてくる。
そのスピードでなんのためらいも無く真っ白の紙に
思いを筆圧に込めるように色鉛筆を走らせる。
というか走りまくる。速い!しかもデカい!
A3位のスケッチブックいっぱいいっぱい。
時々はみ出す。その端っこにボクも描いた。
・・・小さい。
正直負けだ。大敗。完敗。
いつもお金を頂いて絵を描いているプロのボクが・・。
悔しかった。
と、同時にこのまま大きくなって欲しいと思ったし、
自分にはもっともっと腐るほど描かなきゃだめだぞと
首にナイフを突き付けられているようだった。
そしてぼくは「カジャ」と呼んでいた彼を
「カジャ先生」と呼ぶようになっていた。
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大久保ナオ登 :イラストレーター
1964年 岐阜県生まれ。
京都外国語大学中退、
1986年 東京デザイナー学院名古屋校卒。
第5回 ハンズ大賞入選。
第16回 愛知県優秀広告作品展入選
1996年 ARTBOX イラストファイルオーディション入選
1997年 9th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1998年 10th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1999年 11th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞

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