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おくること
ボクは今44歳。
別れた前妻との間に娘が2人います。
大変身勝手な父親とも呼べないようなボクです。
一緒に暮らしていたのは上が小学校3年生、
下はまだ幼稚園に通っていた頃まで。
今はちょくちょく電話したりメールしたり
なんてことがケータイのおかげでできちゃったり。
というか、何より娘たちのおかげなのでしょうが。
勝手に居なくなった父のところへずーっと
一方通行の手紙を飽きもせず何年も
送ってくれていました。
近況報告がメインで高校生くらいになると
「今、授業中にこっそり書いてる。」みたいのとか、
友達の手紙や、プリクラが同封されていたり。
10代の頃は贈り物をするのが好きで、
ラッピングに凝ったり、カードを作ったりと
チマチマやっていたのが、
仕事をするようになってすっかり時間も、
そんな気持ちすらどっかにいってしまっていた。
ただそんな風に一緒に住まなくなった子供たちにも、
年に2回のお誕生日とクリスマスだけは
それぞれにちょっとしたプレゼントに
カードを添えて、
罪滅ぼしのような気持ちで送っていた。
ボクが彼女たちからもらったのは百通を優に超える
手紙とファックスの山。
ボクが送れたのは安い本やら人形・・。
1人で仕事をしだしてから
もう10年を超えてしまった。
最近「これおいしいのでどうぞ」といただくものの
ありがたさがようやくわかるようになってきた。
子供の頃は、お中元やらお歳暮とは一体?
縛りの権化のような感じがして忌み嫌っていた。
今ごろになって、やっとその根っこにある
人の気持ちの部分が少しわかるように
なってきたような。
全体としてはやっぱり慣習によって
付届けな世界になってはいるが
その元はやっぱり
「お世話になったあの方へ」的なものがあると思う。
ちょこっともらった
チビパッケージの紅茶みたいなものが
何とも温かかったりする。
ボクが娘たちにあげられたものは
実は名前だけなんだろうとよく思う。
一応、一生ものだし。
だけど、ボクが彼女たちから
まだもらい続けている
「親を思う子供の気持ち」というのには
到底かなわないと
つくづく思うオヤジなのでアリマス。
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大久保ナオ登 :イラストレーター
1964年 岐阜県生まれ。
京都外国語大学中退、
1986年 東京デザイナー学院名古屋校卒。
第5回 ハンズ大賞入選。
第16回 愛知県優秀広告作品展入選
1996年 ARTBOX イラストファイルオーディション入選
1997年 9th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1998年 10th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞
1999年 11th Dimentional Illustrators Awards Show銅賞

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