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つくりんぼ児童美術教室とぼく
今から30年前、3人のこどもから始めた美術教室が、今は生徒数150名。横浜市と川崎市にある4つの教室を、曜日を変えてぼくひとりで回っています。こどもと接することは、絵を描くよりもっと好き。ぼくもずっとこどものままなので、いっしょに絵の具やノリにまみれて遊んでいるんです。
徳島の山ン中で育ったぼくのこども時代は、田んぼ仕事のあいまに猿と鬼ごっこをする毎日。もちろんお絵描き教室なんかどこにもありません。そんな田舎の中学に、あるとき京都の大学を出た先生が赴任してきました。その先生が、自分で描いた100号くらいの大きな油絵を見せてくれたんです。それがなかば抽象表現だったので、すごいショックを受けました。
「絵は風景だけじゃないんだ」……このめぐり逢いが、ぼくのその後を決めたと思います。
そんなわけで、こどもたちの創造の芽に水をあげたいという想いは、ぼくのからだにしみついちゃっています。それに水をもらっているのは、実はぼくのほう。創ることに熱中するこどもたちは、時にぼくをびっくりさせてくれたり、思わぬヒントをくれたりします。
そんな楽しくて刺激いっぱいの毎日に、しこしこと自分の絵を描いているわけです。