
一杯でホッと。『ペンギン珈琲』でおうちカフェ。
私の朝は、まずコーヒーを淹れることから始まる。キッチンがコーヒーの香りに包まれると、気持ちが心地よく目覚め、自分を奮い立たせることができる。もう20年以上も続けてきた習慣だ。昼も、夜も、時にはスイーツとともに、自分のためだけにドリップして楽しむ一杯は、この上のない至福をもたらす。コーヒーは私の生活には欠かせないアイテムだ。通でも、味にこだわりを持ってきた訳でもないが、日々忙しくしているとその一杯の楽しみを存分に味わいたい気持ちが最近、沸々と湧き上がってきた。この気持ちを受け止めてくれるお店はないものか、と探していた時に出会ったのが、千代ヶ丘にある自家焙煎珈琲店『ペンギン珈琲』さんだ。「コーヒーって、幸せな気分になれますよね。ホッとするというか、心豊かな時間を持てますよね」と語る店主の鈴木紀子さん。家でおいしいコーヒーを飲んで憩う、“おうちカフェ”を提案している。 こちらのコーヒー豆はすべて、スペシャリティコーヒー。カッパーという、ワインでいえばソムリエのような方が、カッピングというテストを行い、味をみて採点をして一定基準以上のスコアが出た、すばらしい風味と特性を持ったグレードの豆のみがスペシャリティと位置づけられる。コーヒー市場のわずか5%といわれる希少な豆だけに、目的買いで来店されるお客さんも少なくない。鈴木さんが独自のルートで入手した生豆は、お店のロースターでその豆の特性にあった焙煎がされ、テストを経て店頭に並ぶ。オープンから4年。ひとつとして同じ豆はないという。同じ豆でも、もう少し深く焼きこんだほうがおいしいかな? と思うと、途中から変更することもあるそうだ。スペシャリティならではの生豆のおいしさを最大限に引き出す焙煎ポイントを厳選していく作業は、かなり奥深く、焙煎店の腕の見せどころである。カップに注がれるその瞬間までの物語を大切に思いながら味わいたいコーヒーが、このお店にはある。
これがロースター。生豆の特性にあった焙煎がされる。
鈴木さんにおいしいコーヒーの淹れ方を聞いてみた。が、残念ながら、おいしさの決め手はドリップ技術ではないそうだ。おいしい豆を使えば、誰でもおいしいコーヒーが淹れられるという。ただし、コーヒーの適温は90℃前後なので、熱湯では淹れないこと。これを守るだけでも本来の味わいが楽しめるそうだ。お試しあれ。(文/秋山いづみ) 〈トップ写真:風味が落ちないように、ガラス瓶で密閉されたコーヒー豆。〉
鈴木さんのセンスが光る、清潔感あふれる店内。 店名にもなっているペンギンがディスプレイのモチーフに。
ゆりストア千代ヶ丘店目の前、ピンクの建物が目印。
小田急新百合ヶ丘駅バス停留場(4)より乗車。千代ヶ丘バス停下車すぐ。 住所:川崎市麻生区千代ヶ丘7-4-15 TEL:044−952−1760 ホームページ http://www.p-mame.com*母の日にはお花屋さんとコラボレーションしたラッピング商品の販売を予定。
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